ニベイア・エンヂニヤリング

ーバイクを斜め後ろから見てみるメディアー

モトクロス&エンデューロ! バイクの違い6つ!

 

 

ニベイアです。

 

今回はモトクロッサーとエンデュランサーの違いをまとめてみました。

 

一見そんなに違いがないようなこの二車種。

見た目こそそんなに変わりませんが、結構違います。

乗り味にも顕著な違いが表れいますので紹介しますね!!

読むのが面倒い人は、「③まとめ』だけ読んで下さい!

 

 

 

 

①競技の違い

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すでにご存知の方も多いと思いますがおさらい。

 

モトクロスは人工的に造成された、バンクやジャンプを走り抜ける競技です。競技時間は数十分です。

 

対してエンデューロは基本的に、山の地形や、岩をそのままコースにして走る競技です。モトクロスのようにアクセル開けとけば一周はできる、というコース設定ではなく、意図的に丸太等の障害物がおいてあります。

競技時間は2時間~6日間(!)など日をまたぐことも珍しくありません。また公道レースも行われることから、保安部品の装着が必須なこともあります。

 

※「クロスカントリー」はエンデューロの一種ですが、実はバイクが分かれています。

でもこれまで説明するとごちゃごちゃになってしまうので今回はエンデュランサーに含むということで。

 

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画像:KTM

 

 

陸上競技に例えると、

モトクロスは100m走。

エンデューロ「ハードルがちょいちょいあるマラソンです。

「コース難易度、と「平均速度」で、各競技を分類してみました。

 

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②バイクの違い

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画像:Husqvana

 

上がモッサー、下がエンデュランサーです。

モトクロスとエンデューロの競技の違いは先ほど述べました。

 

そんな競技の違いによって、車体には以下使用条件の違いが生まれます。

 

  • 平均速度(モトクロスのが速い)
  • エンジンの常用回転数(モトクロスのが高い)
  • 耐久性(エンデューロに必要)
  • 航続距離(エンデューロのが長い)
  • ライダーへのやさしさ(エンデュランサーのがやさしい)

 

これによって具体的に変わるポイントを紹介します。

 

サスペンション

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画像:KTM

エンデュランサーは、モトクロッサーと比較してサスが柔らかいです。

理由として、

  • モトクロスほど巡航速度が高くないこと
  • モトクロスほどの激しい加減速を行わない事(モトクロッサーに柔いサスをつけると前後の荷重移動が激しすぎてノリずらいそうな)
  • エンデューロはライダーにやさしくなければならなないこと。

があげられます。実際に乗るとすぐわかりますが、エンデュランサーのさすが低速からうにゃうにゃと動いてくれるのに対して、モッサーはごつごつと、フロントフォークが反発します。

 

エンデュランサーはサスが柔らかい。

 

リアタイヤ

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画像:ホンダ/CRF250R&CRF250RX

 

左がモッサーで右がエンデュランサー。

 

リアのホイールリム径が、

モトクロッサー:19インチ

エンデュランサー:18インチ(タイヤが太くて分厚い)

 

です。エンデュランサーはクッション性確保のために、分厚いタイヤを採用します。

なぜかというと、岩や丸太、木の根っこなどでもグリップさせないといけません。これらでグリップさせるためには急な操作と急な荷重変化、が禁物で、ジェントルな操作が必要です。バイク側でこれをある程度助けるために、エンデューロではリアの空気圧をより下げて走ります。だから19インチの薄いタイヤでは役不足なんです。また設置面積もより多くとれることで、前述した低グリップ路面で有利に働きます。さらにリム打ちの危険性も減らせます。

 

エンデュランサーはリアが18インチ。

 

 

 

 

耐久性、メンテナンス性

 

International Sixdays Enduro(ISDE)では6日間にわたってレースを行います。

その間に故障した際の修理や、メンテナンスも競技中に行わなければならないことから、エンデュランサーには耐久性とメンテナンス性が求められます。

 

ベアリングのシール類がモトクロッサーよりしっかりしているそうです。

 

EXC-Sixdaysのホイールアクスルには、アクスルシャフトを簡単に抜けるように、棒がついています。(下の画像)。

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エンデュランサーは高耐久。

 

セル

 

エンデューロでは、セルの装備による重量増&部品点数増加のネガよりも、キックでの体力消耗がタイムに及ぶ悪影響の方が大きいとされ、昔からセルがついていました。

 

ヒルクライムの途中でエンスト&キックで再スタートって、めっっっっっっっっっちゃしんどいですからね。大抵転倒した後ってかかんねえし。そもそも体勢的に不可能な場合だってあります。ハード系は特に、セルは必須です(笑)

 

モトクロッサーは軽量化のためセルなしが主流でしたが、ここ数年で一気に、4ストモデルはセル付きがほとんどになりました。「転んだ瞬間にレース終了」がイヤだそうです。

リチウムイオンバッテリーが普及して重量増を抑えられるようになったことも大きいでしょうね。

 

エンジン

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 画像:Yamaha

 

モトクロスと比較して巡航速度が低く、時にゼロスタートもあるエンデューロでは、

低回転域のトルクが重要ですので、低中速トルクが太いです。モトクロスでは3000rpm以上が常用のため、ピークパワーに重きが置かれますので、低速は正直スカスカです。

 

エンデュランサーは低中速トルクが太い。

 

タンク容量

 

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画像:KTM

左:350EXC-F(エンデュランサー)  右:350SX-F(モッサー)

 

エンデューロはその競技の性質上、より大きなタンク容量が必要です。

参考までに、KTMの350SX-F(モッサー)は7L,250EXC(エンデュランサー)のタンク容量は8.5Lです。

 

 

エンデュランサーはタンクが大きい。

 

 

 

 

③まとめ

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いかがでしたか?

最後に、モトクロッサーとエンデュランサーの違いをまとめると、

 

  • エンデュランサーはサスが柔らかい。

  • エンデュランサーはリアが18インチ。

  • エンデュランサーは高耐久。

  • エンデュランサーは低中速トルクが太い。

  • エンデュランサーはタンクが大きい。

 

 

以上ニベイアでした!!